先日、インターペット大阪に初出展したのですが、そこで印象的な出来事がありました。
ブースに展示していたキャットセラーの穴に、お客様の猫ちゃんがすっぽり収まって——なんと4時間近くもそのままくつろいでいたのです。(とってもお利口な猫ちゃんたちでした!)

穴のある空間が落ち着くんだろうな、とは思いつつ、よく考えるともう少し理由がありそうでした。
インターペット会場は、猫にとって「刺激が多すぎる」場所
インターペットの会場内には、ワンちゃんがたくさんいます。
混雑しているだけでなく、あちこちから鳴き声が響いてくる。
猫の暮らしを研究した書籍(ねこ検定公式ガイドBOOK 中級・上級編 p.36-37)によると、猫はもともと環境の変化やにぎやかさにストレスを感じやすい動物で、「小さな音に敏感になる」のはストレスサインのひとつとされています。
つまりあの会場は、猫にとってはかなり刺激の多い空間だったはず。
穴の中が「静かだった」という視点
そこで気づいたのが、音のことです。
人間も試しに木材やダンボールに耳を当ててみると、外の音がずいぶん和らぐのがわかります。完全に遮音されるわけではありませんが、素材が音を吸収してくれる分、内側はかなり穏やかな環境になります。
キャットセラーの穴の中は、会場の喧騒からある程度切り離された「静かな空間」だったのかもしれません。
「見通しが効く」ことも大事
また、猫はただ暗く閉じた場所が好きなわけではありません。
キャットセラーの穴は、入口が開口していて見通しが効く構造です。完全に覆われているわけではないので、外の様子を確認しながらくつろぐことができます。
同書(p.46-47)では、猫に必要な住環境のひとつとして「低い位置の隠れ場所——来客などで驚いた猫が一時隠れられる場所、壁に囲まれた寝床」が挙げられています。
外が見えつつ、自分は守られている。このバランスが、猫にとっての安心につながるのだと思います。
ワインセラーのような"収まり方"の理由
ワインセラーにボトルが並ぶように、キャットセラーの穴にすっぽり猫ちゃんが収まる——あの構図が生まれるのは、こういった理由が重なっているからではないかと考えています。
「静かで」「外が見えて」「自分のサイズに合った空間に守られている」。
インターペットという特別な環境だったからこそ、4時間という長い時間をあの穴の中で過ごしてくれたのかもしれません。でもそれは、日常の暮らしの中でも同じように機能することです。
家の中に猫ちゃんが安心できる場所をつくることが、いかに大切か——会場で改めて実感した体験でした。
